SNS疲れ:発表②

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Jun 10, 2019 16:16
6. SNSの肯定的な面を簡潔(かんけつ)に述べましたが、否定的な面も見てみましょう。まず、他の利用者が見栄(みえ)を張ったり、自分の社会的な成功を示したり(しめしたり)するような投稿(とうこう)を見ると、自尊心が下がることがあります。他者を中傷(ちゅうしょう)するような発言や、他者が大量に発信をすることを見ることもネガティブな感情を引き起こすと言われています。また、知らない人が自分に交流をはかってくることや、個人情報の漏洩(ろうえい)が心配になることや、社会的な圧力を感じて自分が望まない言動をしてしまうことがあります。そして、SNSでの活動を継続し続ける努力自体が負担になることもよくあります。このように、SNSを使うことにおける否定的な面は多様(たよう)です。これらが積み重なって「SNS疲れ」が生じていることが推察されます。
7. ここで、論文の筆者は「SNS疲れ」の定義を述べます。SNS疲れは、「SNS利用に伴って自信の発言に対する他人の反応を過剰に気にしたり、他人の発言や動向に過敏に反応したりすることで生じる否定的な思考や感情によって引き起こされる疲れ」として定義されています。
8. 「SNS疲れ」を取り上げた研究の多くのものは、質的な手法で行われてきましたが、「SNS疲れ」を定量的に評価する試みはあまりなされていません。2015年に、Brightらは、「SNS疲れ」を測定するリッカート尺度を作成しましたが、SNSから受け取る情報が過剰(かじょう)になることで生じる疲れのみを測定する一次元(いちじげん)の尺度です。SNS疲れを複数の次元から定量化して測定する尺度はなかったです。しかし、SNSは多くの人が継続して利用し続いている中で、その否定的な側面を把握して、測定する必要があります。
9. そこで、この研究の目的は、多面的で定量的にSNS疲れを測定する尺度を作成して、その信頼性と妥当性(だとうせい)を検討することです。
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