クパワの夜 (伝説)

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Jan 12, 2016 17:04
年に一番短い夜は夏至の日の夜だ。ポーランドでクパワの夜という。クパワの夜に、一年に一度しか咲かないシダの花が咲くということは長い間知られていた。この花を摘んだ者が一生幸福な暮らしを送れるようになるのだ。しかし、シダの花に導く道が狭くて困難だけでなく、花自体は小さくて、見つかりにくい。若い正義の人に摘まれたら、美しく花びらを開けるという。
ある日、ヤツェックという貧乏な少年がドイツ人のおばあさんにシダの花の伝説を聞いて、どうしても手に入れることにした。頑固で気が短いヤツェックがクパワの夜を待っていた。そして、ようやくきたクパワの夜に森の中へ旅立った。下草や倒木をすり抜いて、魔法の沼を渡って、やっとシダの花を見つけて、手を伸ばした。ところが、その瞬間、おんどりの鳴き声がコケコッコーと流れてきた。夜が明けたとたんに、ヤツェックが意識を失ってしまって、自分のベッドで目を覚ました。
一年間が経った。ヤツエックはまた一人で森へ旅立った。今回の道は非常に長くて、シダの葉っぱは前より多くて大きかった。ようやく、ようやく花を見つけたとき、またおんどりの鳴き声がコケコッコーと流れてきた。
そのときヤツェックが「絶対に諦めない!三度目の正直!」と思って、また一年間を待った。もう一回クパワの夜に森へ旅立った。今度は花を早く見つけた。花はヤツェックの手のひらを炎のように焼けたがヤツェックは放さなかった。ヤツェックがシダの花を手に入れたとき、不思議な声を聞こえた:「幸福があなただけのものだ。分けることができない。」
ヤツェックが素敵なお城と数え切れない富としもべがほしいと思った瞬間、全ての願いが速やかに叶われた。ヤツェックが幸福な生活を二年間も送ってきた。富もしのべも飽きていたから昔住んでいた村へ親を見に行った。しかし、お母さんに「なんてことだ!私は殿様の母親ではない!私の息子は死んだ」と言われた。そのとき、ヤツェックが自分の行動を反省しはじめた。貧乏お母さんとお父さんと富を分けたいと思ったが不思議な声の注意を思い出した:「幸福があなただけのものだ。分けることができない。」
結局、何もしないでお城へ帰ったが悲しくてさびしかった。一年間が経った。ヤツェックがもう一度故郷へ行った。お父さんが亡くなっていた。お母さんは病気だった。家族を助けようと思ったが自分の幸福を失いたくなかったから結局なにもしないでお城へ帰った。
お殿の暮らしはどうしても楽しめなかった。そのまままた一年がたった。「もう嫌だ。富もお城も、しのべもどうでもいい。どうしてもお父さんのお母さんに手伝いたい!」と思って、もう一回故郷へ行った。しかし、ヤツェックの家族はみんな亡くなっていた。ヤツェックが自分の罪を痛感して、「僕も死にたい!」と思った瞬間、土が別れた。ヤツェックとヤツェックがいつも帯びていたシダの花が飲み込まれた。そのときからシダの花は見慣れないものになった。