「私は今まであなたではなく、あの人だけを愛して生きてきました。

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May 27, 2018 22:35
「私は今まであなたではなく、あの人だけを愛して生きてきました。はぁ、申し訳ありまぁせぇ・・・。」
「ば、ばあちゃん!な、なっなにおっしゃるんですか??」
「ほっといて。」
じいちゃんは最初からこうなることが分かっていたみたいに薄笑いを浮かべていていた。
「あの・・・遺言は終わったようですが、あの・・・」
看護婦は私たちの顔色を伺いながら、小さな声で言った。
頭の中が真っ白になるような衝撃だった。
こういうとき、どんな話をすればいいだろう。
その時、言葉を失ってぼーっとしている私に向かって目を丸くしているばあちゃんの顔が一瞬見えた。
「わっっ!!!」