今日の「相棒」

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Feb 21, 2016 00:16
今日の「相棒」
特に「相棒」シリーズが好きなわけでもありませんが、テレビをつけたのは何か音を聞きながら勉強する癖があるからです。そして、たまたま相棒が映っていただけでした。
相棒に関しては、なんでもないトリックに往生際の悪い犯人、世話好きな主人公に「事件は現場で起きてる」を知らない上司、いわば日本によくある刑事ドラマの一つにすぎないとしか認識していなかっただけに今日の相棒で結構衝撃を受けてしまいました。
今回は一見自殺した男性の体に複数の切られた傷が発見され、杉下と助手が走り回る事件でした。そして被害者の足跡を追うことによって、真実も段々見えてくる展開でした。被害者生前の経歴はまさに悲惨そのものでした。正社員を約束されていた会社に解雇されたあと、持っている医療系の資格も就活に全く役に立てなく、お金に困って住んでいたアパートを出て、ネットカフェやコンテナに住みながら就活するようになってしまいました。その中で、結婚寸前まで言っていた恋人にも見捨てられ、別れることになりました。家族にお金の話を持ちだした途端断られてしまいました。福祉に助けを求めても、窓口の人に面倒くさがられ、給付金の申し込みを出させてくれませんでした。とうとう保証人として名前を貸すなど違法行為に走りだしても、しばらくして仲介人に「お前の名前はもう価値ねぇんだよ」と言われて、諦めざるを得ませんでした。これでお腹を満たすために、お菓子屋やスーパーの試食イベントに巡るようになりました。その状態ではやはりまともな就職活動ができるわけがありませんでした。そして、トドメになったのは、前住んでいたアパートに新しい住人が入ったところを目撃したことでした。新しい住人が入ったことで就職活動に使える住所がなくなり、彼は絶望するしかありませんでした。医療系の資格をとるための勉強で身につけた知識で、わざっと他人に切られるような傷口を作り、マンションから飛び降りました。そう、結局彼は自殺でした。人に切られたように見せたのは、「俺は社会に殺された」の意思表示かも知れないと、杉下が推測してももう答え合わせしようがありませんでした。
サスペンスドラマが結構好きなんですが、ほとんど探偵と犯人の掛け合いに目が行きません。今回の「相棒」はトリックこそ目立つものがありませんが、サスペンスドラマよりもっと深いものを表現できたと思います。自分はちょっと前までまだ進路のことで悩みに悩んで、一時自分なりに結構苦しんでいました。夢を諦めることに対して絶望感さえ覚えてしまっていました。しかし、こうしてちゃんとした部屋に住めて、ちゃんとした食事ができるように家族に支えられ、まだ頑張れるだけでもう充分幸運な部類に入っているかもしれません。
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