故郷に咲く星

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Aug 18, 2019 15:21
故郷に咲く星

2019夏。
今年もフィギュアスケーターの羽生結弦選手が、チャリティ番組である24時間テレビで被災地支援の一環としてアイスショーを開催することになりました。
そのニュースを得てからというもの、私は去年の24時間テレビの録画を観る日々が続いていました。
それは、去年のアイスショーについて記事にしていなかったこともありますが、羽生選手の演技はもちろんのこと、ある女性の言葉が時折思い出されるからかもしれません。

羽生選手が楢葉町の裁縫教室を訪れたのは、2015年のいわき市に続き2回目でした。2つ目のオリンピック金メダルの報告と、羽生選手の故郷である仙台でのアイスショー招待を兼ねた訪問でした。
この教室は、住み慣れた故郷から避難せざるをえなかった方達にとって、心を寄せ合うコミュニティの役割を担っていました。
1回目の訪問の時より皆さんの顔には笑顔が溢れ、特産品の作成などを行い、痛みを胸にしまいながらも和気あいあいと前に進んでいる姿がありました。

アイスショー当日、未来の星々である仙台のジュニアスケーターとディズニーの仲間たちは、希望の象徴としてのガーベラの花を広げる演出を魅せてくれました。
大きく花開いたガーベラは、さらに大きな愛を意味するハートへと姿を変えました。
このサプライズに被災地の皆さんも喜んでいました。

羽生結弦選手は故郷への想いを込めた「ノッテステラータ(星降る夜)」を演じました。
体育館に避難した夜、不安な気持ちで見上げた星空は、とても美しかったそうです。
アイスショーの空間には、羽生選手と被災地の人達、彼らを優しく包み込む音楽やブレードが氷を削る美しい音があるだけでした。それはシンプルな様ですが、とても充分なものでした。
演技後、教室をされている髙原さんは涙を抑えながら言いました。
「6年間の避難生活を思い出しながら、素敵な日もあったなぁ、という風に思いながら、衣装に重ね合わせて観ていました。きっとこれから私達も大丈夫です。」

羽生選手の演技に込めた想いは、観た人の気持ちや記憶にまで作用し、癒し、元気や勇気を引き出すのではないでしょうか。そしてそのことが、羽生選手の持つ必要のない罪悪感を消し去り、歩み続ける原動力となるのでしょう。
故郷に咲く星は、いつしかその大きな輝きで、世界中に光を運ぶようになりました。

今年の24時間テレビはもうすぐです。
演じるプログラムは「春よ、来い」。みなさんの元にそれぞれの春が届けられます。
みなさんの心にある春はなんでしょう?訪れる機会を待っています。
そう、春はもうすぐです。




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(参考文献)
・日テレ24時間テレビ
https://www.ntv.co.jp/24h/articles/6006tqurry57jqir1t.html
・産経新聞2018.3.2
https://www.sankei.com/pyeongchang2018/news/180302/pye1803020010-n1.html
・ならはファンHP(地域の輪> 和布細工教室ほのぼの)
https://naraha-fan.jimdo.com